本とまちづくり

いま、日本中の地方が疲弊している、衰退していると言われている。

 

僕は、少し前まで東京西新井に住んでいたのだけど、あちらにいると、地方が衰退しているということのイメージが湧かなかった。
自然がたくさんあるから田舎なのだし、人がいないから地方なのだし..
ましてや、地方には都会にないものがたくさんあるわけで、地方が衰退しているっていうのはどういう状態のことを言うのか、分からなかったのだ。

 

けれど徳島に移り住んでみて、その感覚は変わった。
やっぱり地方は衰退している。
こちらで暮らすと、生活のいたるところで"衰退の切れはし"に出会う。
ひとつひとつは小さなものかもしれないけど、それが積み重なって、地方は身動きが取れなくなっていると感じる。

 

けれど、それじゃいけない。
何をもって衰退なのか。なぜ衰退しているのか。
こういうことは、きちんと説明できないといけないと思った。
説明できないと、何が悪いのか分からないまま、この流れに飲み込まれてしまう。

 

そこで、本を読むことにした。
書かれた理論やアイディアは、複雑に絡まった"田舎社会"を捉え直す視点を与えてくれる。
本を読んで、町で暮らす。目の前で起こっていることが、社会の大きな仕組みの一部分だと思うようになった。
「本とまちづくり」このブログを、まちが衰退する理由を、理論と主観で捉えようと試みた体験記にしたい。

 

続きはまたこんど!